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コロナ感染症の内服薬「ゾコーバ」

新型コロナウイルス感染症のための新薬、「ゾコーバ錠」が緊急使用承認を受けました。重症化のリスクが無関係で利用できるこの新たな飲み薬は、少ない副作用を持つと期待されており、多くの患者さんにとって有望な治療方法として注目されています。ここではゾコーバ錠の特徴や利用方法、他の治療薬との違いについて概説します。

ゾコーバ錠の主な作用とは?

ゾコーバ錠は、新型コロナウイルスの増殖に重要な酵素の働きを抑制し、ウイルスの増加を防ぐための薬です。臨床試験の結果、飲用開始から4日後にウイルス量が大幅に減少し、主要な5つの症状の回復が約24時間早まることが明らかになっています。

  • 喉の痛み
  • 鼻詰まりや鼻水
  • 発熱
  • 倦怠感

他の薬とゾコーバ錠の違いは?

市販されているコロナ治療薬としては、ラゲブリオやパキロビッドも存在しますが、これらは重症化リスクを持つ患者さん限定での使用が前提です。ゾコーバ錠の大きな特徴は、重症化リスクがない方でも使用可能である点です。

服用のタイミングは?

症状が現れた後、72時間以内に始めることが推奨されています。

ゾコーバ錠の正しい服用方法

ゾコーバ錠の推奨される服用方法は以下のとおりです。

  • 1日目:1回3錠
  • 2日目~5日目:1回1錠

ゾコーバ錠の適用患者

ゾコーバ錠は以下の条件を持つ患者さんに適応されます。

  • 12歳以上70歳以下
  • 腎臓や肝臓の問題がなく、コルヒチンを服用していない
  • 妊婦や授乳中ではない
  • 軽症から中等症の状態

ゾコーバ錠の併用禁忌薬

ゾコーバ錠と併用してはいけない薬が36種類存在します。現在の服薬がある場合、必ず医師や薬剤師に確認を求めることが重要です。

ゾコーバ錠の主な副作用

ゾコーバ錠の主な副作用として以下が挙げられますが、いずれも出現率は1~5%とされています。

  • HDLコレステロールの低下
  • トリグリセリド、ビリルビンの上昇
  • 発疹やかゆみ
  • 胃腸の不快感や頭痛

ゾコーバ錠の取扱い医療機関について

ゾコーバ錠は特定の医療機関や薬局のみでの取り扱いとなっています。治療を希望する場合は、事前に取り扱っている医療機関を確認し、受診することが望ましいです。

十万山クリニックでのゾコーバ錠の提供

十万山クリニック、中村こども・内科クリニックでは、ゾコーバ錠の処方が可能です。希望される方は診察や電話再診を通じて医師に相談することができます。適応と判断された場合、処方箋が発行され、あまくさ薬局・いるか薬局からのお薬の提供が行われます。