クリニックでは、浣腸を大事な処置と考えています。
発熱、嘔吐、食欲低下等あるときは、お腹を触って、はってないかどうかチェックします。
お腹のはりがあるときは、腸の動きが悪くなっています。
便が溜まっていればなおさら、ガスが溜まっているだけでも、原因がなんであれ、浣腸して出してあげると、スッキリ楽になります。
吐き気と腹痛、下痢で、受診されたお子さんが、お腹がはっていたので、浣腸したら、普通便大量あり、便秘が原因だったケースがありました。
便秘について、簡単にまとめました。
便秘とは
便が詰まって出にくい状態のこと。
排便する際に肛門が痛くて泣いたり、頑張っても排便できない状態。
便秘の兆候
漏れる便
お腹の痛み
注意力低下
吐き気や嘔吐
水っぽい便で漏れる
肛門周囲の肌が荒れる
お尻の皮が割れて出血する
おねしょや昼間のお漏らし
胃から食道に逆流することやゲップ、口臭
*腹痛や吐き気は、便秘の兆候として一般的です。
子供の場合、気づきにくい症状として、たまった便が膀胱を圧迫して起こる”おねしょ”やお漏らし、たまった便を避けて出てくる水っぽい便を下痢と勘違いすることなどがあります。
便秘の便の特徴
少量で硬い便
排便が難しいのに下痢便
頑張って出たら鶏卵大の便
ウサギの糞のような小さな丸い便
便秘の対処方法
直腸内で便をためないように心がける
直腸の排便センサーを正常に戻す
薬、食事、生活習慣改善を通じて、定期的な排便習慣を作る
代表的な便秘の薬
マグネシウム酸化物(カマグなど)
ピコスルファートナトリウム水和物(ラキソベロンなど)
ポリエチレングリコール(モビコールなど)
*便秘の治療は、便秘を解消するための取り組みです。
排便の習慣を身につけるには時間がかかります。
早くても数ヶ月、長ければ数年、根気よく対処することが大切です。